エコキュートとは？仕組み・メリット・選び方をやさしく解説

エコキュートはヒートポンプ技術を使って、屋外の空気の熱をくみ上げ、お湯をつくる電気給湯器です。少ない電気で効率よくお湯を沸かせるため、省エネ・省コスト・環境負荷の低減に優れています。

エコキュートの仕組み

ヒートポンプユニットが屋外の空気から熱を回収（冷媒に熱を与える）。
圧縮して温度を上げ、熱交換器で水に熱を移してお湯をつくる。
できたお湯は貯湯タンクに貯め、必要なときに給湯・追いだき。

同じ電気量でつくれる熱量は、電気ヒーターの約3倍程度（COP≈3）となるのが一般的です。

メリット

光熱費が下がりやすい：深夜電力の活用や高効率でランニングコストを抑制。
環境にやさしい：電気主体でCO₂排出を削減。
非常時に強い：停電でもタンクの生活用水を取り出せる（機種により給水手順あり）。
お湯切れを予防：学習機能や予約で自動沸き上げ。

デメリット

初期費用が高め：本体＋工事でそれなりの投資が必要。
設置スペースが必要：屋外にタンク（370L/460L等）とヒートポンプ。
凍結・寒冷地対策が必要：寒冷地仕様や配管保温が前提。

ガス給湯器との違い（ざっくり比較）

項目	エコキュート	ガス給湯器
エネルギー源	電気（ヒートポンプ）	ガス（燃焼）
効率	高効率（COP≈3）	高効率型でも90％台
お湯のつくり方	貯湯タンクにためる	都度瞬間的に加熱
停電・断ガス時	停電時でもタンク水は活用可※	停電時NG／断ガス時NG
初期費用	高め	比較的安い

※非常用取水は機種ごとの手順に従ってください。

容量の選び方

2～3人：370L目安
4人前後：370～460L
5人以上 / お風呂長め：460L以上

「夜も朝もシャワー」「湯はり＋追いだき多め」など使用パターンが多い場合はワンサイズ上を検討。

機能の選び方（チェックリスト）

フルオート：自動湯はり・足し湯・保温までおまかせ。
自動配管洗浄・除菌：衛生面を重視する家庭に。
給湯圧力（高圧）：シャワー勢い重視なら高圧タイプ。
省エネ学習：ライフスタイルに合わせて最適沸き上げ。
リモコンの使いやすさ：音声案内・アプリ連携など。

設置前のチェック

屋外にタンク＋ヒートポンプの設置スペースが取れるか。
既存配管・電源（200V）の状況。
地域の凍結対策・騒音規制（設置位置の配慮）。
補助金・電力プラン（夜間割引等）の確認。

よくある質問（FAQ）

Q. 冬にお湯切れしませんか？ A. 学習機能と適切な容量選定で基本は問題ありません。長風呂・連続使用が多い日は手動沸き増しを。 Q. 電気代が高くならない？ A. 深夜時間帯の運転が中心で、ヒーター式より高効率。契約プランの見直しも効果的です。 Q. 何年くらい使える？ A. 目安は10～15年。地域・使用条件で前後します。定期点検と配管保温で寿命を伸ばせます。

どこに頼む？（優良会社の選び方）

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まとめ

エコキュートは高効率でランニングコストを抑えやすい。
世帯人数と使い方に合わせて容量・機能を選ぶ。
実績・保証・明瞭見積りの会社で相見積もりが安全。